2001.8.9

投稿上の注意

●本稿は、掲示板の管理方針を述べたものです。

●本稿は予告なく修正、または追加することがあります。本稿が、本掲示板に関わる投稿上の注意の全てとは考えないで下さい。管理人は、何時でも予告なく投稿の削除を行う可能性がありますし、その事情説明をするかどうかも、保証しません(投稿内容の事情によるからです)。

●本掲示板は、科学や学問には普遍性があり、掲示板の投稿にも一定の妥当性が不可欠であると考えます。

掲示板特有の匿名性

電子掲示板の投稿上の注意については、「黒木のなんでも掲示板」の「利用上の注意」が参考になります(完全準拠ではなく、あくまで参考という意味で)。

特に、匿名の定義が通常と異なっていることはユニークですし、(ちょっと字義的には捻れていますが)その新しい定義に賛同できます。一見、実名のようであっても(事実、実名であっても)、そのまま、それだけでは匿名と変りありません(あの××さん、と分る場合は別です)。確かに掲示板は、一種のパーティのようなところがあります。ホストもいるし、見知ったもの同士もいるし、見知らぬ者同士もいます。リアルなパーティでも、正直なところ、よく出会う人なのに名前が思い出せない人もいます(ニックネームしか覚えていない場合もあります)。でも掲示板で大事なのは実名ではなく、どんな性格や背景の人物であるかよく知られており、事実上見知らぬ人ではない、というところです。あまり知らない人物から話かけられる時、多少とも身構えることになるのは、リアルなパーティと同様です。

掲示板における匿名性は、発言者の考え方の立場や背景が意図的に隠されている場合と考えます。少なくともここでは、ハンドルネームはpseudonymであり、anonymousではない、ということです。もし、おいやでなければ、職業や年齢(代)は、むしろ明かさないことをお薦めします(その方が、身構えることなく、掲示板に参加でき、かえって生産的だからです)。無論、明かされるのも自由ですが、その場合はさりげなく触れる程度にしておいて下さい。

ハンドルについて

1)弁別性がある(他の方のハンドルと区別しやすく)、一つのハンドルで、一貫した個性を保って下さい。出来れば、他の掲示板での投稿名と同じものにして下さい(他の掲示板と同じでなければいけない、という程強い要請ではありませんが、できる限りご協力下さい)。

2)なお、「通りすがり」「ROM」「傍観者」「一般人」「素人」「暇人」「野次馬」「名無しさん」といった類のハンドルは、おやめ下さい(→黒木さんの「ハンドルについて」)。これらは、掲示板文化の歴史上、投稿にいかがわしい雰囲気を漂わせるばかりでなく、他所でよく見かけるようなハンドルでは、弁別性もありません(弁別性のないハンドルは、まさにanonymousです)。ここに列挙していなくても、人のハンドルを揶揄的にもじったり、公序良俗に反する名称等、人に不快感を与えることを目的としたように思えるハンドルは、おやめください。

3)新規参加の場合、直ちに自己紹介は求めませんが、一貫した個性を保ち、あるいは自分のホームページを紹介する等の方法で、次第に自分の立場や考え方の背景などを明らかにするように努めてください。無論、新規参加者といっても、(実名であるなしに関らず)既によく知られた方もいらっしゃいます。そういった方々は、既に未知の匿名者ではないので、本項は気にする必要はありません。

お引取り願う、あるいは無警告削除の予告

BBSでは招待状は不要ですから、何時でも参加できるし、何時でも居なくなることができます。しかし、公序良俗的な意味で、歓迎されざる人物がいるとしたら、それは容認できないでしょう。丁重にお引取り願うだけです。

詳しくは定義しませんが、コミュニケーション上の深刻な不都合を抱えている人物の投稿は、一切相手にしません。多少とも関わるだけ時間の無駄だからです。しかし、多少不愉快な点があっても、多少の真実を含んだ発言というものもあります。その場合、例外的に、多少の不愉快は見逃して、何事もないかのように過ごすこともあるかもしれません。しかし、その場合であっても、投稿の節度を明らかに踏み外したり、明らかに不穏当な発言が(反省無く)繰り返された場合は、だまってお引取り願うかもしれません。

なお、お引取り願うという意味ではなくても、いたずらにレスをつけることが危険を招くこともあります。その場合は、スレッド毎削除するかもしれませんが、それは、レスをつけた人を排除したいからではありません。

発言や議論を、別の掲示板やホームページに移したい場合があるかもしれません。そのURLの紹介は、原則的には容認されますが、内容によって、URLの紹介すら容認できない可能性があります(本掲示板で一切無警告削除の対象となるような内容は、その宣伝に力を貸すことはできません)。

念のため付け加えますと、管理人による削除は最終手段であり、特段の事情がない限り、できる限り実施するものではありません。

軽口の禁止

反論など、否定的言辞において、「あのねぇ」「あのさぁ」「だからぁ」といった類の、なめたような(侮ったような)口調はおやめ下さい。たとえ見知っている者同士であっても、読んでいる人が不愉快に感じる可能性があります。

メールでも掲示板でもあることですが(手紙・葉書でも)、文面がよく理解されなかったり、あまり強調するつもりの無かったところが、相手に強く受け取られたりすることがあります。そうした場合に強い口調で反論に及ぶことは、ままあることです…というのは、御注意でして、そうならないよう、慎重にリプライしてください。

相手の真意(相手の思考の曖昧さを含めて)をおもんばかるのは、一般的には難しいことです。そこで役に立つのは、軽口を控え、様々な可能性を想定しつつ、慎重に相手の考え方を探る態度です(直接的な質問が役に立たない可能性もあることに留意して下さい)。最も大事なことは、期待した答えが返ってこなくても、気にしないことです。個人的におさまらない疑問は、立ち消えさせて下さい(これは、個人的な考え方への疑問に限定した話です…社会的な問題については立ち消えでは済まされないことが多々あります)。が、いずれにしても、軽口や単なる揶揄は、生産的でない雰囲気を招くので、おやめ下さい(良質のジョークは別かもしれませんが…日本人にはジョークは難しいので注意して下さい…避けた方が無難です)。

リンクと引用の制約

日本の新聞記事の引用には、ご注意下さい。新聞社webサイトへのリンクですら、公式にはトップページへのリンクが限界らしいのです(やっかいなことに、それすら無条件というわけではないらしいのです)。新聞社以外のサイトのリンクについても、管理人は正式にコメントできません(そもそも公開されたURLについて、リンクの許諾云々は無かろう、という考え方には賛成です…必要なら、アクセスコントロールを導入するのは、そのサイトの勝手だからです)。ただし、Yahoo! Newsなど、明示的にリンクが許諾されている場合もあります。

リンクについては、あくまで発言者の責任において、お願いします。明らかに不穏当な場合など、管理人削除の可能性は留保しますが、それは全ての発言の内容に管理人が責任を負うという意味は全く無いことに注意して下さい。

ちなみに、引用であるためには、形式的な要件があります(必然性に基づく最小限の引用、引用文の分量の方が明らかに少ない、主文と引用の主従の関係等)。ただし投稿の事情によりますので、形式ではなく、目的が重要な場合もあるかもしれません。

リンクや引用問題での管理人削除は、あくまで著作権に関するトラブル予防の目的で行うものです。形式的構成を工夫することで、必要にして十分な情報が得られるならば、その方が賢明だと考えます。ツリー型掲示板では、引用(レス)関係は分りやすいということもあります。なお引用の場合、引用マーク(> 等)・前後の空行等で、主文と区別しやすいようにして下さい。

投稿の妥当性のレベル

掲示板の投稿は気軽なものですが(気軽だからこそ、掲示板の価値があるわけですが)、内容において、一定の妥当性は要求されているものと考えて下さい。誤りが含まれていること自体が問題なのではなく、誤りを生じた前提自体に根本的誤りがある時、誤りの修正が不可能である場合が問題なのです。これは、投稿者に学識を要求するという意味ではなく(誰もそんなことは期待してないって)、反証可能性や検証可能性は、常に確保されるべきだという程の意味です(全ての投稿が、検証や参照の情報を含むことを要求するものではないので、通常は深刻に考える必要はありません)。

また、本掲示板は、「誤読」にも有益な価値があることを認めます。誤読は、言明の妥当性を損ねるものではなく、解釈や理解の構図を揺さぶり、事態の異なる側面を見せてくれます。理解の「ずれ」は、掲示板では楽しみの一つですらある、と考えます。無論、誤読にも限度がありますが、科学性や学問性の範疇を踏み出していなければ、お互い寛容であるべきだと考えます。

掲示板の価値

(少なくとも、本)掲示板は、対個人的な疑問を解消する場ではありません(批判や疑念の提示自体は全然構わないのですが、個人の性格や思考パターンに関する論争は不毛です)。むしろ、パブリックな疑問を解消しようとする場であると考えます(有益な情報提供も歓迎されます)。しかし、疑問や論争が決着することは必ずしも期待していません。実り多い議論が出来れば、理想的ですが、それはラッキーな場合に限られるでしょう。むしろ期待したいのは、別の考え方にふれることで、頭脳が程よくシェイクされることです。


 ・・・掲示板が、知的刺激として、泉のような場所でありますように。

掲示板 管理人 アームチェア